1987年に25歳で白血病で亡くなった自由律俳人・住宅顕信の句集「未完成」を読み返してみた。

この人は私よりも若い世代に属している。
感覚が若く、言葉も若者のものだと思った。

「若さとはこんな淋しい春なのか」という作品が胸に響いた。
生きていたら今は50代。赤ちゃんだった息子さんを残して25歳で逝くのは心残りだっただろう。
ネットで調べたら、遺児である息子さん、春樹さんの消息が分かった。

住宅さんのご両親に育てられて成人し、今はお父さんが入院していた病院で医学療法士をやっているらしい。
もう30歳ぐらいだろうか。写真を見るとややふくよかながら、どこかにお父さんの面影が残っている。
お父さんの亡くなった年を越えてしまった、と彼は書いていたけれど、息子さんはお父さんのぶんまでずっと長生きしてほしいと思う。

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